今回は、持ち寄りのお料理ではなくたまには外食にしようと、泳ぎとらふぐのコースを食べに行きました。
もう、透析レストランスタッフ日記を書き始めて7年以上になるのに、カテゴリーは、「未分類」と「ボランティア募集」だけでしたので、やっと「遠い親戚より近くの他人」のカテゴリーを追加しました。何て見やすくなるのでしょう!!
今までのずぼらさに反省です。これからは、過去記事を少しずつ整理していきますね。
皮刺しと、泳ぎてっさ(ふぐ刺し)と、泳ぎてっちり(ふぐ鍋)
泳ぎてっちりの紙鍋と、とらふぐ唐揚げと、雑炊
雑炊と、香の物と、デザート
せっかくふぐのコースの写真を撮ったので、いつもの「遠い親戚より近くの他人シリーズ」とは変えて、透析を受けている方がふぐを食べるときに、どのようなことに気をつけたらいいかを考えてみますね。
まず、食品成分表で栄養成分を調べてみますと、
●とらふぐ100g(養殖、生)
エネルギー:85kcal 水分:78.9g たんぱく質:19.3g 脂質:0.3g 炭水化物:0.2g
灰分:1.3g ナトリウム(食塩相当量):100mg(0.3g) カリウム:430mg カルシウム6mg マグネシウム:25mg リン:250mg 鉄:0.2mg 亜鉛:0.9mg
銅:0.02mg マンガン:0.01mg ビタミンB1:0.06mg ビタミンB2:0.21mg
ビタミンB6:0.45mg ビタミンB12:1.9μg 葉酸:3μg
● まふぐ100g 生
エネルギー:84kcal 水分:79.3g たんぱく質:18.9g 脂質:0.4g 炭水化物:Tr
灰分:1.4g ナトリウム(食塩相当量):83mg(0.2g) カリウム:470mg カルシウム5mg マグネシウム:24mg リン:260mg 鉄:0.2mg 亜鉛:1.5mg
銅:0.02mg マンガン:0 ビタミンB1:0.04mg ビタミンB2:0.17mg
ビタミンB6:0.50mg ビタミンB12:3.0μg 葉酸:3μg
ふぐは、今さらここに書くまでもありませんが、白身の高級魚で、内臓などに強い毒を持つため、ふぐ調理師でなければさばくことはできません。
「当ったら命がない」ということから鉄砲と呼び、ふぐの刺身をてっさ、ふぐのちり鍋をてっちりと呼びます。
とらふぐ1尾は約1kgくらいあり、その80%は廃棄分(頭部、内臓、骨、皮、ひれ等)です。まふぐの廃棄率は75%になります。
栄養的な特徴は、エネルギーと脂肪は少なく、たんぱく質が多いことです。
カリウムもリンも多く含んでいますが、いくつかの魚100gと比較してみますね。
*鮭 カリウム350mg リン240mg
*きんめだい カリウム330mg リン490mg
*鯖 カリウム320mg リン230mg
*いわし カリウム310mg リン230mg
*うなぎ カリウム230mg リン260mg
*さんま カリウム200mg リン180mg
こうして比較してみると、ふぐのカリウムはかなり多いですね。
中2日の来院で体重増加が多い患者さんに週末の食生活について聞き取りをすると、この時期に多いのは「鍋物を食べた」という返事です。
自宅でお鍋の場合は、〆の雑炊やおうどんをやめて普通のご飯にしましょうね。と普段私は患者さんに言っていますが、水分量が多いという他に、ふぐ雑炊はふぐのカリウムがだしに溶け出してかなりの高カリウムになっていたことが想像できます。
でも、たまにはふぐを堪能したいですよね。そのためには、中1日の時にふぐを召し上がってください。そして、雑炊は1杯だけ楽しんであとは白飯オーダーをお勧めします。
もう2月も後半なのに、まだまだ風が冷たいですね。
身体が温まる鍋物を上手に食べてくださいね。
■さて、ここで「近くの他人」の近況です。
年末、Tちゃんに初孫が誕生しました~~☆
Tちゃんはお産で家事のできない娘さんに代わってお婿さんの食事の世話をしているそうですが、それが何とも楽しそう・・・。Tちゃんは女の子を4人生んでいるので、きっと息子ができた気分を満喫しているのでしょう☆
それと、みんな歳を重ねてきて身体のアチコチに不具合が出てきた話しも出ました。
私も昨年は9月と12月に体調を壊しているし・・・。
無理せず身体を労る。しかし大切なことは筋力を付けるためのトレーニングをする。という結論になりました。
筋トレ頑張りま~す。
次回の「遠い親戚より近くの他人⑩」は、Mちゃんの次女Sちゃんの結婚披露宴に近くの他人メンバーも招待されたので、その様子をお届け予定です。
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