透析レストラン・・・スタッフ日記

透析食配信サイト「透析レストラン」 そのスタッフが綴る「食」に纏わる日記帳です。

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防災月間2013 糖尿病透析患者さんの災害時心得

防災月間①


9月は防災月間ですね。
今までは、透析患者さんの災害時心得を書いてきましたが、原疾患が糖尿病の患者さんが増加していますので、今回は、糖尿病透析患者さんの災害時心得について書きたいと思います。

非糖尿病の透析患者さんと糖尿病透析患者さんの違いは、糖尿病患者さんの場合は血糖管理にも考慮しなくてはいけない点です。
以下の4つの期間に分けて、血糖管理に関することを中心に考えてみたいと思います。
[災害が起こる前][災害時から3日間][災害から4日から1週間][災害から1週間以上~1ヶ月]

[災害が起こる前]
自分の治療情報をまとめておく時期です。
非常持ち出し袋に入れる物として、飲み薬1週間分、インスリン各1本、お薬手帳、糖尿病手帳の写し、自己血糖測定ノートの写し、低血糖対策のブドウ糖などがあるといいですね。
全部用意するのは無理かもしれません。必要最小限しか手元にないということも考えられます。予備に関しては医師に相談しておくといいですよ。

普段から心がけておくことは、飲み薬の名前を覚える。インスリン注射の名前を覚える。普段の血糖値を知っておく。などです。災害時の避難所では、糖尿病に精通している医師がいるとは限りません。「あの青いインスリンと、オレンジのインスリン」では分かりませんよね。正式名称を覚え、メモを携えることが必要です。

[災害時から3日間]
生きのびるために食べなければいけません。でも、毒素を貯めないように保存期に準じてたんぱく質は少なく、塩分も控える必要がありますし、カリウムのことも考えなければなりません。
配給されたものは何でも食べたいところですが、100%の透析が保障されずに不安な時です。配給されたものでもこれらを充分考えて食べる必要があります。血糖値が上がりそうな食品だったら、時間をかけてゆっくり食べる!これだけでも血糖調整ができますよ。

インスリンを打っている方、消毒綿がなくてもインスリンを打つことは可能ですよ。ただし、可能な限り手を洗う、拭くなどしましょう。
糖尿病の飲み薬は、食事がとれない時に規定量を飲むと低血糖を起こす可能性がありますから注意が必要です。
1型の糖尿病透析患者さんは、何らかの方法でインスリンを打たなければなりません。その場合は、種類に関係なく対応しましょう。持効型インスリンがあれば生きていけます。


[災害から4日~1週間]
毒素を貯めないように保存期に準じてたんぱく質は少なく、塩分も控える必要がありますし、カリウムのことも考えなければならないことは、[災害時から3日間]と共通です。
配給される食品は、保存性を考慮して塩分が高めのものが多いですが、できる限り減塩を実践しましょう。カップ麺は汁を残したいところですが、東日本大震災で下水道が復旧していない避難所では残り汁は捨てられなかったそうです。別添のスープを加えるカップ麺だったらそのスープは使わないことをお勧めします。もし、別添のスープが無くて麺に味が付いているカップ麺だったら、規定量のお湯は入れないようにしましょう。かなり塩辛くはなりますが、規定量のお湯の入ったスープを飲み干すのはもっと辛いです。

災害から4日~1週間経っているので、1回~3回透析をしていると思います。
医療機関に、身体状況をきちんと説明し、低血糖や高血糖対策をしましょう。
感染予防が大切です。手洗い・うがい・歯磨き・義歯洗浄・マスクなど可能な限り実践して感染を防ぎましょう。


[災害から1週間以上~1ヶ月]
できるだけ普段の生活を取り戻す1ヶ月です。
食事は、なるべくバランスを考慮しましょう。
まだまだ余裕はないかもしれませんが、糖尿病の患者さんの足の傷はその先の人生に大きな影響を及ぼします。透析を受けている施設でケアしてもらうことが必要です。


自分のことは自分で守る!!
この気持ちが大切ですね。


防災月間②


今回は、NPO法人西東京臨床糖尿病研究会 糖尿病災害対策委員会が制作した「糖尿病災害時サバイバルマニュアル」を参考にさせていただきました。


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  1. 2013/09/24(火) 22:05:15|
  2. 災害・非常食
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もうすぐ防災の日2013 あると便利な非常食 ドロップ

9月1日は防災の日ですね。
透析レストランで最初に“防災の日”について書いたのは2008年でした。
以後、透析患者さんの非常食や災害時の対処法など防災関係について約20本位書いてきました。
今年は、過去記事を整理して、改めてみなさんにご覧いただきたいと思います。

2011.3.11の東日本大地震以降、市販される非常食が充実してきました。
私は、何かみつけると買い貯めていたのですが、その中から、今回はドロップをご紹介します。


非常・携帯用ドロップス ドロップス栄養成 原材料と内容量
非常・携帯用ドロップスの栄養成分と原材料と内容量

このドロップスは、保存期間は、3年です。
100g当りの栄養成分は
エネルギー:390kcal  たんぱく質:0g  脂質:0g  炭水化物:97.0g
ナトリウム:0mg  ビタミンC:270mg

ドロップス108g36粒 ドロップス63g21粒
ドロップス 108g38粒と63g21粒


2回に分けて計量したドロップスは57粒で、1粒当り約3gになります。
ドロップスには、100g当りの栄養成分しか明記してありませんから、実際は計量しないと1粒当りの重量や栄養量は算出できません。
どうか参考になさってください。

1粒当りのドロップスの栄養成分は
エネルギー:12kcal  たんぱく質:0g  脂質:0g  炭水化物:2.9g
ナトリウム:0mg  ビタミンC:8mg

みんな大好きドロップスは、この1缶で7~8種類の味が楽しめます。
蓋を開けてもすぐに食べきらなくてもよいところがドロップスのメリットですね。
ご家庭でぜひ常備しておくことをお勧めします。



  1. 2013/08/22(木) 22:29:25|
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東日本大震災から1年 ~新たに災害について学びました~+食事療法学会懇親会♪

東日本大震災から1年

最近、災害時について、非常食について、何回か研修に参加しましたので、それらをまとめてみたいと思います。それと、楽しく弾けた第31回食事療法学会の懇親会画像もお届けします。


透析レストラン 2012/03/19 第31回食事療法学会@東京へ行ってきました

【3月11日(日)は、分科会「緊急時にいかに対応するか」というテーマで、被災地開業糖尿病専門医の立場から、被災地病院の管理栄養士から、日本栄養士会の取り組み JDA-DATについて講演を聴きました。
東日本大震災から1年が経過し、最近震災時についての研修が多いですね。
被災地の透析施設のスタッフをお招きしての勉強会にも参加しましたので、これに関しては改めて書きたいと思っています。】

まず、第31回食事療法学会の展示ブースから、非常食のご紹介です。
㈱セイエンタプライズ ㈱セイエンタプライズの非常食シチュー ㈱セイエンタプライズの非常食クラッカー
㈱セイエンタプライズの非常食シチューとクラッカー

賞味期限は25年だそうです。
非常食は、購入後の管理が実に大変です。賞味期限前に消費しなければならないからなのですが、このように賞味期限の長いものも取り揃えておくと管理が楽になりますよ。
本来なら非常食を水で希釈して作るシチューをそのまま乾燥状態で試食しました。「美味しい!!」最近の技術の進化に脱帽しました。

今回も食事療法学会では、懇親会に参加しました。
懇親会の様子を透析レストランでご紹介したことはありませんので、今回初公開ですね^^
持ち回りの県が、全国から参集した参加者に精一杯のおもてなしをするのが食事療法学会の懇親会です。毎回素敵なアトラクションに感激です。
今回のアトラクションは、「かっぽれ」と、全病栄幹事さんたち演ずる「どらえもん劇場」でしたが、会場からは拍手喝さいと大笑いが渦巻きました。


第31回食事療法学会・懇親会 チョコレートファウウンテン シーザーサラダとオードブル
チョコレートファウンテン&シーザーサラダとオードブル


桜鯛の昆布〆と飛び子のロール寿司 小海老とベリーのカクテル サーモンと野菜のカルパッチョ
桜鯛の昆布〆と飛び子のロール寿司&小海老とベリーのカクテルサーモンと野菜のカルパッチョ


舌平目と海老ムースのロートロ 柚子味噌オランデーズ 国産牛の柔らか煮込み ブルゴーニュ風 塩麹とメークインのグラタン ドフィノア
舌平目と海老ムースのロートロ 柚子味噌オランデーズ&国産牛の柔らか煮込み ブルゴーニュ風&塩麹とメークインのグラタン ドフィノア


最近の透析レストランでは、学会・展示会・食事会・旅行と、お料理画像が多くなっていますが、それもありですかね。お料理画像を見て食べたい!と思っていただけたら幸いです。


前置きがとても長くなってしまいすみません。ここから、災害時についての本題です。
『教訓「3.11東日本大震災」に学び・備える』と題して、被災地宮城県から臨床工学技士さん
と医師をお招きしての講演を聴きました。要点を箇条書きします。

■患者さんが自ら心掛ける災害時対応
・地震発生直後は、臨機応変の避難をする。災害に関する情報確認をする。
・かかりつけ透析施設との組織的共同行動をする。つまり、自分安否、負傷の有無をかかりつけ透析施設に連絡。かかりつけ透析施設での透析施行の可否を確認し今後の指示を受ける。

■災害時における透析患者の心得
・透析は、次の透析まで生きるための最低限の透析と割り切る。つまり、透析時間は3時間以下になるし、ドライウェイトまで除水できない。次の透析までの肺水腫予防のもの。
・自己申告が必要。つまり、アレルギーや服薬内容やドライウェイトは自分で把握していること。透析条件(透析膜と抗凝固剤)も自己申告。

★許容範囲の最低限の透析とは
2.5時間透析×3回 / 週  3.0時間×2回 / 週  (2.0時間透析+1.0時間ECUM)×3回 / 週
透析2時間後にカリウムと血ガス検査が必要。
最低限の透析後、時期が遅れての貧血と高血圧が見受けられた。

■透析施設に求められる震災発生初期対応
・院内マニュアルの整備をする。それは、スタッフ召集基準、スタッフの配置や業務分担、施設と患者さんの緊急連絡網の整備、施設間連絡網や連絡手段の整備。
・診療(患者)情報の管理をする。それは、緊急携帯持出し用全患者情報サマリー、患者情報カードの管理。

■震災前最終透析日から震災後初回透析までの日数
患者全体数864人中、1日後は11人、2日後は101人、3日後(中2日)が最も多く490人、4日後が次いで多く217人、5日後39人、6日後1人となっています。

■復旧期の合併症の増加
うっ血性心不全(溢水)併発による入院件数が増加。肺炎増加。色々なタイプの感染症増加。

■教訓 他施設合同の避難・伝達訓練を!
1年に1回は患者さんも参加の訓練をする。透析中の災害とみなして緊急離脱後、外への避難まで行う。
避難・伝達訓練では、緊急離脱後のその後に患者さんの透析依頼、入院依頼、また給水車・電源者の依頼を中心施設に発信し、中心施設から患者受け入れ可能や、透析施設可能場所の連絡までを行う。


多くのものが無くなってしまったけれど、無くならないものは、自分の頭の中に入っているものです。とおっしゃった先生の言葉が印象に残っています。
それは、透析条件を頭に入れておいて欲しい、という言葉であると同時に、もっともっと奥深い言葉として私の心に響きました。


  1. 2012/03/26(月) 23:53:30|
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