透析レストラン・・・スタッフ日記

透析食配信サイト「透析レストラン」 そのスタッフが綴る「食」に纏わる日記帳です。

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シリーズ「もうすぐ透析導入のイチさん」が、透析導入しました

透析レストランで何回か書いてきました「イチさん」が、今年に入ってから透析導入しました。

イチさん

私は、腎臓病保存期の外来でフォローしてきた患者さんが透析に導入した初日は必ず透析室に顔を出すようにしています。
未知の世界だった透析室に患者さんが足を踏み入れると、そこには透析ベッドがずらりと並んでいて、パジャマを着た患者さんが横たわっています。そして知らないスタッフも大勢います。誰だって不安でいっぱい、緊張MAXです。そんな時、透析前からの顔見知りスタッフを見つけると、ホッとした表情をします。

イチさんの透析導入初日もベッドサイド訪問をしました。
「イチさん、こんにちは。これからは透析室でお会いすることになりますね。初回の感想はどうですか?」「うん、予想していた程痛くもないし、まあ、普通だよ。」「ああ、良かった。今日は看護師さんたちからの説明などがありますから、私はまた改めて食事の話をしに来ますね。」

■イチさんは、昨年(2014年)12月の診察で、今年からの透析導入が決まりました。この時のデータは、尿素窒素50.2mg/dl、クレアチニン 7.9 mg/dl、尿蛋白1+、eGFRは6.8、血圧116/62、HbA1c 6.0%です。
この日も診察後にイチさんは栄養相談室を訪れてくれました。
「イチさん、いよいよ導入が決まりましたね。産業医の先生が心配してくれて職場に働きかけてくれていたから、職場の理解は得られていて良かったですね。それと、夜間の透析ベッドに空きがあって良かったですね。」「仕事が終わってから透析に来られるからホッとしたけど、色んなことがまだ分からないよ。」

■こんな調子で会話は続きます。
たんぱく質の量を抑えるためにずっと我慢していたけれど、透析導入後にイチさんが食べたい物は、「鶏のから揚げ」「ビーフステーキ」「吉野家の牛丼」だそうです。
「これで、こんにゃくのから揚げともおさらばだなあ。」
イチさんの「こんにゃくのから揚げ」とは、冷凍したこんにゃくを解凍し、一口大にちぎってギュッと水気を絞ってから、から揚げにするもので、食感が肉のようでお気に入りだそうです。「ギュッと絞ることがポイントだよ。」だそうですよ。

■後日私は、透析を数回経験したイチさんのベッドサイドへ訪問しました。
「イチさん、こんばんは。調子はどうですか?」「劇的な変化はないけど、朝起きる時が以前より楽だよ。」「導入前に食べたいと言っていたものは食べましたか?」「いや、たんぱく質の多い物はずっと食べていなかったから、そうそう食べられないよ。ボチボチ食べるよ。」「低たんぱくご飯はあとどの位残っていますか?」「あと1ヵ月分あるよ。」「じゃあ、それを食べ切ったら、普通のご飯に戻しても大丈夫ですよ。」「エッ!いいの?」「はい、導入前よりたんぱく質は多くとれますからいいんですよ。」
導入後の食事療法に関しては、諸説ありますが、私は、こう説明しています。


まだまだ、透析導入したばかりのイチさん、これからもいろんなことがあるでしょうが、乗り切っていただきたいと思います。糖尿病の管理もネ^^


★今さらですが、2014年の世界糖尿病デー(11月14日)の前後1週間に、啓蒙ポスターを貼った山手線が1日1両走り続けていました。私はそれを見たくて、仕事が終わってからホームで待機して撮った画像です。いやあ、寒かった寒かった!

世界糖尿病デーキャンペーンの山手線
世界糖尿病デーキャンペーンの山手線


過去記事
①もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘 2013/04/22→ こちら
②続もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘 2013/05/01→ こちら
③続〃もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘 ~再就職おめでとう~ 2013/05/16→ こちら
④もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘 ~2013年最後の受診~ 2013/12/30 → こちら
⑤もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘 ~2014年夏の受診~ シリーズ⑤2014/07/26 →こちら


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  1. 2015/01/28(水) 22:54:08|
  2. 透析関連情報
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敬老の日2014 ~8人に1人が75歳以上~

すっかり秋らしくなりましたね。彼岸花がニョキニョキ延びて、今年もきれいに咲いています。もうすぐお彼岸。みなさん、昨日の敬老の日はどう過ごされましたか?


                 敬老の日2014①


総務省は、「敬老の日」に合わせて日本の高齢者人口の推計(12014/09/15現在)を発表しました。65歳以上の高齢者は前年比111万人増の3296万人で、総人口に占める割合は同0.9ポイント増の25.9%となり、いずれも過去最高を更新しました。
男女別にみると、男性1421万人、女性1875万人で、女性の方が454万人多く、総人口に占める男女別割合は男性が23.0%、女性が28.7%でした。
年代別では、75歳以上が前年比31万人増の1590万人。総人口に占める割合は12.5%で、初めて8人に1人が75歳以上となりました。


                  敬老の日2014②


透析患者さんの高齢化については、透析レストランで何回か書いてきました。
ADL(Activities of Daily 日常生活動作 )が低下している患者さんが増えていて、車椅子での通院が増えています。透析中に意識がクリアではない患者さんが増えています。
認知症患者さんには、抜針事故予防のためにやむなく両手の拘束をしたり、ベッドから転落事故予防のために柵をしたり、入院中の患者さんには頻回巡回が必要となっています。


彼岸花  百葉箱  秋のゴーヤ
彼岸花&百葉箱&秋のゴーヤ


透析レストラン 2014/07/02 第59回日本透析医学会@神戸へ行ってきました~わが国の慢性透析療法の現況2013年12月31日現在②~⇒ コチラ


この記事から年齢に関して抜粋します。
■導入患者の年齢
昨年同様、最も割合が高い年齢層は男性・女性とも75 ~ 80歳未満でした。導入時平均年齢は男性が67.86歳、女性は70.37歳で、前年と比べそれぞれ0.21歳、0.26歳高齢化しました。女性の平均年齢が高いのは、80歳以上が女性では28.8%と、4人に1人を超える割合である一方、男性では19.7%しかいないことの反映だと思われます。全体の平均年齢は68.68歳で、前年との比較では 0.23歳増加しました。

■導入患者の原疾患別平均年齢
導入時の平均年齢は、糖尿病性腎症で66.84歳(前年より0.14歳上昇)、慢性糸球体腎炎で68.50歳(0.29歳上昇)、腎硬化症の平均年齢は74.59歳(0.26歳低下)でした。全体の68.68歳は2012年の68.45歳と比べて0.23歳の上昇でした。


今回は、わが国の慢性透析療法の現況 ~2013年12月31日現在~より、「年末患者の年齢」「年末患者の原疾患別平均年齢」について書きます。

■年末患者の年齢
年末患者の平均年齢は、67.20歳で、昨年から0.33歳増加しました。男女別では、男性の平均年齢は、66.42歳デ0.33歳の増加、女性の平均年齢は68.58歳で0.36歳の増加でした。男性では最も割合が高い年齢層は65~70歳未満であり、女性では70~75歳未満でした。男性のピークはベビーブーム世代を反映していると考えられます。女性では、男性と比較して、75歳以上の高齢者がより多い傾向があります。

■年末患者の原疾患別平均年齢
年末時の平均年齢は、慢性糸球体腎炎で66.17歳(0.39歳上昇)、糖尿病性腎症で67.11歳(前年より0.20歳増加)、腎硬化症の平均年齢は73.83歳(0.06歳増加)でした。透析導入患者同様、冶硬化症の平均年齢が高くなっています。


◎今日は透析室をラウンドしながら、昨日の敬老の日をどう過ごされたかを何人かの患者さんに聞いてみました。

Aさん:一人暮らしのAさんは、息子さんの家に招かれてお祝いしていただいたそうです。おばあちゃん子だったお孫さんに彼氏が出来て、食事会で紹介されたとか。嬉しいことなのに実は寂しいとおっしゃっていました。

Bさん:私はいつも通りに一人で過ごしたわ。敬老の日だからって何もしなくていいといつも言っているの。(Bさんはこう言っていましたが、Bさん宅へは時々娘さんやお孫さんが訪ねて行っています。)

Cさん:昨日は、友人5人で鯉こくを食べに行ったよ。旨いものを気の置けない仲間で食べに行って最高だったよ。今日は体重が増えすぎちゃったけどね・・・

Dさん:奥さんが6月に亡くなり、一人暮らしが始まったばかりです。お子さんやお孫さんがみんな遊びにきてくれて嬉しかったとおっしゃっていました。

Eさん:次女一家が家に来て、お婿さんがお料理をしてくれて美味しかったそうです。でも、今年40歳の長女は大腸がんの手術をしたばかりで来られなかったとか。弱気になることもあるけど、一度きりの人生だもの。精一杯生きなくちゃね。とおっしゃっていました。

悲喜交々です。

刺身盛り合わせ  茶碗蒸し  炊き合わせ


過去記事
透析レストラン 2008/09/15 敬老の日 通院が困難な患者さんの問題
透析レストラン 2009/09/21 ~元気で長生きするために~
透析レストラン 2011/09/19 2011敬老の日~わが国の慢性透析療法の現況 認知症報告(2010年12月31日現在)~


  1. 2014/09/16(火) 22:46:51|
  2. 透析関連情報
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もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘~2014年夏の受診~ シリーズ⑤

梅雨が明けたら、一気に暑くなり、熱中症で救急搬送された患者さんが急増していると報道されています。今年も、厳しい夏になりそうですね。

もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘を何回か書いてきました。
透析導入が迫っている方へエールを送る気持ちを込めて書きましたが、先日、元気にいっぱいで経過良好のイチさんが来院しましたので、イチさんシリーズ5回目~2014年夏の受診~を書きます。

もうすぐ透析導入


2014/07のデータは、尿素窒素40.2mg/dl、クレアチニン5.82mg/dl、血圧130/72、HbA1c(NGSP)6.0%でした。

時系列に過去のデータを示します。
2013/06:尿素窒素50.6mg/dl、クレアチニン5.20mg/dl、血圧120/74、HbA1c(NGSP)4.9%
2013/11:尿素窒素59.0mg/dl、クレアチニン6.57mg/dl、血圧116/76、HbA1c(NGSP)6.0%
2013/12:尿素窒素52.4mg/dl、クレアチニン5.90mg/dl、血圧113/65、HbA1c(NGSP)5.9%

データは横ばいで良好ですね。
食生活は、自宅では、低たんぱくの主食にし、外食時は、最近冷やしたぬきが多いと言っていました。そして間食としたかき氷を食べているそうです。かき氷は、パイン味とマンゴー味がお気に入りだとか。
たぬき(揚げ玉)とかき氷でカロリーを確保し、たんぱく質を抑えています。
飽くなき探求心で、常に食品表示をチェックしながら、無理なく保存期の食事療法を続けています。

しかし、貧血は進行し、顔色は悪く、そろそろ透析導入が近いようです。
ちょっと働き過ぎが心配ですが、イチさんの現在の職場には産業医がいて、管理者に職場環境調整のアドバイスなどをしてくれるそうですから安心です。
イチさんも、透析導入後の生活設計をしているし、導入の受け入れは大丈夫だと思います。


過去記事
2013/04/22 透析レストラン もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘
2013/05/01 透析レストラン 続もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘
2013/06/16 透析レストラン 続々もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘~再就職おめでとう~
2013/12/30 透析レストラン もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘~2013年最後の受診~


  1. 2014/07/26(土) 19:44:42|
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