透析レストラン・・・スタッフ日記

透析食配信サイト「透析レストラン」 そのスタッフが綴る「食」に纏わる日記帳です。

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生きる意欲

生きる意欲
2月に入って、腎不全保存期の84歳Tさんが低栄養状態で入院してきました。
顔や手には、切り傷やかすり傷があります。同居のお嫁さんから暴力を受けていたようです。去年の年末に退院してから一回もお風呂に入れてもらってなくて、食事は1日1杯のおうどんだけだったそうです。

Tさんが大好きなものは、大きな梅干入りおかゆ。腎不全保存期食で毎食梅干のおかゆは不適切なのですが、Tさんはおかずをあまり召し上がらず、梅干入りおかゆなら召し上がってくださいます。

私は、高齢者や食欲の無い方の食事として第一選択肢はご本人の召し上がりたいものだと考え、それを入院中はご提供しています。

病室のTさんに会いに行きました。「Tさん、またTさんの大好きな梅干のおかゆにしましょうか?」Tさんは、まぶたの傷が痛々しい顔に満面の笑みを浮かべ、「ありがとう栄養士さん。またお世話になります。」こうおっしゃってくださいました。

ところが、その後なかなか召し上がってくださいません。私は、担当医に相談しました。
「Tさんは、もう生きる意欲がないんだよ。だから食べないんだよ。」
担当医はこう教えてくれました。

私が行く時はいつも目をつぶっているTさんですが、「Tさん、Tさん」と声をかけていました。
ある時、病室に行くと大きく目を開けているTさんがいました。「Tさん、今日は起きていますね、少しお話ししましょうか?」と近づくと「栄養士さんが、声をかけてくれているのは知っていたよ。でも目を開けられないし声も出なかったから、いつも心の中で挨拶していたんだよ。」とおっしゃってくださいました。

それから2~3日後、Tさんは静かに息を引き取りました。
お彼岸でした。
昼食から濃厚流動食にしようと準備していた矢先のことです。
Tさんが最後に口にしたお食事は、梅干のおかゆでした。



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  1. 2008/03/24(月) 22:10:05|
  2. 食情報
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第27回食事療法学会に行って来ました!

3月8、9日に岡山県にある川崎医療福祉大学で開催されました食事療法学会に行ってきました。テーマは「語ろう 医と食の共生! 晴れの国 岡山で」 でした。

特別講演、学術講演、教育、文化講演があり、平成20年度からの医療法改正についても講演がありました。

その中で私が印象に残ったのは、ノートルダム清心学園の渡部和子理事長の、「心の栄養」というご講演でした。
栄養士が扱う栄養は、じゃあなんて言えばいいの? 「体の栄養」???と思ったりしました・・・が、だんだん聞き入ってしまいました。
本題では、社会的地位を得て定年を迎えられた方が、「木を切ることに夢中で斧を見る時間
がなかった。」と言われたお話、「人の命も物も両手で受け取りなさい」という心、「面倒だ
からする」と学生さん達に教えられていること、、、「靴をそろえる」、「椅子を元に戻す」、「使
った洗面台を拭く」・・・偶然にも、この3つは私の家でも代々注意されてきていることで
した。
看護の「看」という字は「手」と「目」でできているということも、今まで気づかずにいたこと
に気づき、私の心にも栄養が必要だと感じた時間でした。

会場から、倉敷までは1駅という好立地でしたので、倉敷観光もしてから帰ってきました。
おみやげは、有名な和菓子の「むらすずめ」、「きびだんご」、そして備前焼のコーヒーカッ
プなどなど。
4月からは、特定健診・特定保健指導も始まります。「頭の栄養」もかなり必要と感じた時間
でもありました。。。
  1. 2008/03/19(水) 22:48:23|
  2. 学会・研修会
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