透析レストラン・・・スタッフ日記

透析食配信サイト「透析レストラン」 そのスタッフが綴る「食」に纏わる日記帳です。

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腎臓病と栄養・代謝・食事フォーラム 2010 ~治療用特殊食品の利用実態~

イベントホールBELLESALLE
イベントホールBELLESALLE

お彼岸は過ぎたのにまだ寒い日が続きますね。春のコートか冬のコートか悩みながら出かける毎日です。2010/03/27 ベルサール神田で開催されたフォーラムに参加しました。
医師、栄養士、臨床工学技士、薬剤師、看護師などの医療スタッフが全国から参集し、今回で3回目のフォーラムです。

4つのセッション17演題の研究発表と、「高リン血症とその制御」についてのシンポジウムがありました。
その中で、腎臓病患者における治療用食品の利用実態についての発表があり、興味深く聴いてきましたので、要訳します。

ベルサール神田
ベルサール神田

まず、治療用特殊食品を
◎主食(ごはん・おかゆ・米・パン・麺)
◎おかず(レトルト製品)・」おかずセット)
◎粉製品
◎調味料
◎でんぷん糖(粉飴)
◎油脂類(MCT・・中鎖脂肪酸)
◎菓子・デザート類
の7種類に分類し、2008年8月下旬~9月下旬に㈱ヘルシーフードの通販を利用した方とその家族850世帯にアンケートした結果だそうです。


●年齢別利用者数
60歳代が1番多く、次いで70歳代、50歳代と続きます

●利用年数別利用者数
1年以上3年未満が最も多く、次いで6ヶ月~1年。3年~5年と続きます

●各商品の購入割合・・多い順に
1.主食
2.調味料
3.おかず
4.菓子類

●購入理由
主食・粉製品・・・通常食品では、たんぱく調整が難しい。栄養士に勧められて
おかず・調味料・菓子・・・調理の手間が省ける。通常食品では塩分調整が難しい。間食がしたい。

●購入しない理由
1.必要性を感じない
2.おいしくない
3.値段が高い

●治療用特殊食品への要望
試食できるサービス、食感が通常の食品と近いもの、美味しいもの、風味が通常の食品に近いもの、安いもの、美味しく食べられる方法の紹介、エネルギー量を簡単に上げられるもの、たんぱく質が少ないもの、塩分が少ないもの、リン・カリウムが少ないもの、甘くない商品を紹介してほしい

結論として・・・
1)治療用特殊食品は、患者のQOLを果たす役割を果たしている。
美味しさや価値、サービスにおいて改良が望まれている
2)腎臓病食事療法は、本人のみならず、それを支援している家族にも負担感が高いことが示唆された

玄関先のオブジェ
玄関先のオブジェ


利用者さんは、通常の食品に近く、なおかつ美味しいものを求めていることが分かります。そしてそれを栄養士に勧められて購入する方が多いのだから、、、「透析レストラン」としての役割は、アンテナを高くして、より良い情報の収集と発信をして行こう。

そう考え、これからも頑張ろうと襟を正して帰路に着きました。



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  1. 2010/03/29(月) 23:52:41|
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慢性腎臓病シンポジウム2010に参加して ~患者の視点から 全腎協会長さんの講演~

慢性腎臓病シンポジウム
慢性腎臓病シンポジウム


平成22年3月11日、東京国際フォーラムで開催された慢性腎臓病シンポジウムに参加したことは当日に書きましたが、その内容についてはまだ触れていなかったので、遅ればせながら、本日幾つかの講演の中から全腎協の会長さんが話された内容について要訳したいと思います。

会長さんの講演のタイトルは、「患者の視点からー人工透析治療に至る経過と、その後の治療生活からー

内容は、まず全腎協設立経緯と組織概要。そして、腎疾患対策への提言でした。
透析レストランで書いた、2010元旦の「新春2010 これからの透析医療」、2010/01/17の「第13回日本病態栄養学会へ行ってきました ~我が国における慢性腎臓病(CKD)対策への取り組み~」
と、ほぼ同じでしたので省略します。

次に、全腎協の会員さん67名(男性62名・女性5名)を対象に行った「人工透析に至るまでの治療経過に関する調査から」でしたが、内容がとても私にとって衝撃的でした。


●「自覚症状があった」時の症状は?(複数回答)
①疲れやすくなった
②むくみ
③食欲が落ちた
④頭痛
⑤めまい

●「自覚症状があった」時から医療機関受診までの期間は?
1番多かったのは、1週間以内ですが、受診まで「1ヶ月以上」が半数を占めます。

●初めて腎臓病と診断された時の進行度は?
①腎機能が軽度低下
②腎不全・・・約半数の方が該当しました
③腎機能が中程度低下

●腎臓病と診断された時、病気の進行についてどのように考えた?
①治療を一定期間継続すれば回復すると思った
②回復はしないが、治療により抑えられると思った
③何をしても回復しないと思った

●透析導入後、生活上最も影響があったことは?(複数回答)
①働き方を変えなければならなくなった
②水分制限がつらくなった
③仕事を辞めなければならなくなった
④食事の楽しみがなくなった

●透析導入にならないようにできることがあったか?
あったと思う・・・半数


会長さんの最後のまとめは
① 国民的課題として、慢性腎臓病対策の推進を
② 「もう、これ以上腎臓病患者を増やさない!」


初めて腎臓病と診断された時の進行度が、約半数の方が腎不全と回答していたのにびっくりでした。
確かに、救急車で搬送されそのまま入院、即透析導入というケースを経験してはいるのですが。。。

腎臓の機能軽度低下は自覚症状がないため、このように「世界腎臓デー」を設けて啓蒙活動をする大切さが改めて身にしみてわかりました。

  1. 2010/03/25(木) 23:39:45|
  2. 学会・研修会
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続野菜ジュース やさいしぼりシリーズ2010バージョン

続けて、2010年発売の「紫いもドルチェラテ」「トマトと香味野菜 スープ仕立て」の成分比較です。

2010年のやさいしぼり
  2010年のやさいしぼり

紫いもドルチェラテ       トマトと香味野菜 スープ仕立て
   ④紫いもドルチェラテ        ⑤トマトと香味野菜 スープ仕立て

④紫いもドルチェラテ・・・裏ごしした紫いもとミルクの甘いマリアージュ
原材料名:野菜(にんじん、紫いも、かぼちゃ)牛乳、砂糖、食塩・・・
1本(200ml)当たりの成分
エネルギー 86kcal ・ たんぱく質1.8g ・ 脂質1.7g ・ 糖質15.7g ・ 食物繊維0.5g 
カリウム110~260mg ・ 葉酸1~11μg

紫いもドルチェラテは、裏ごしした九州産のアヤムラサキ品種の紫いもに、丁寧に下ごしらえしたにんじんとかぼちゃをブレンド、上品な甘みのグラニュー糖を加え、たっぷりのミルクで仕上げてあるそうです。

濃厚なイメージだったのですが、思ったよりあっさりとまろやかな味です。色は、紫色にミルクが混ざりあった淡い色で、やさしい感じがします。


⑤トマトと香味野菜 スープ仕立て・・・じっくり煮込んだ香味野菜のうまみたっぷり
原材料名:トマト、にんじん、たまねぎ、セロリ
1本(125ml)当たりの成分
エネルギー 32kcal ・ たんぱく質1.2g ・ 糖質6.2g ・ 食物繊維1.1g
カリウム350mg ・ 葉酸4~43μg・ ショ糖0.9g

香味野菜のにんじん、たまねぎ、セロリをバランスよくミックスしてじっくり煮込み、煮込んだ香味野菜を裏ごしして加えることで、トマトの味わいを引き立たせてあるそうです。

ジュースのような・・スープような・・そんな飲料です。

2010バージョンは『ひと手間かけた』が、キーワードのようです。

○さつまいもは、100g当たりカリウムは470mgで、とても多い量を含みますが、この紫いもドルチェラテは110~260mgで野菜ジュースとしては少ない方です。
製造過程でカリウムが減っている可能性がありますし、ミルクも加わっているためかと思われます。
透析を受けている方は、成分はあまり気にせず、ご自分の水分管理の範囲内でお楽しみいただけると思います。

○一方、トマトと香味野菜 スープ仕立ては、カリウムを350mg含みます。血清カリウム値が高い方は、1/2本程度がお勧め量です。


  1. 2010/03/22(月) 02:19:19|
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