透析レストラン・・・スタッフ日記

透析食配信サイト「透析レストラン」 そのスタッフが綴る「食」に纏わる日記帳です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

第53回日本糖尿病学会@岡山 ランチョンお弁当の検証

                   第53回日本糖尿病学会
                  第53回日本糖尿病学会

学会やセミナーへ参加する度に、ランチョンお弁当の画像は紹介して来ましたが、最近はそのお弁当について説明を加えていませんでしたので、今回は、久々に3日分のお弁当の検証をしたいと思います。


★4種類のごはんが楽しめる 和風弁当★    
2010/05/27 第1日目のお弁当  2010/05/27 第1日目のお弁当
          2010/05/27 第1日目のお弁当

□梅ご飯 □山菜ごはん □イクラのせご飯 □巻ずし □さわらの西京焼き □帆立うま煮 松笠いか照り焼き □手作り焼とり □海老天ぷら □玉子焼 □海老煮 □寒天酢物 □焼きとうふ含め煮 □きんぴらごぼう □ぜんまい炊合せ □吉備団子 など
エネルギー 629kcal ・ たんぱく質 22.2g ・ 炭水化物 116.9g ・ 脂質 8.3g ・ 塩分 4.6g


★ 鶏のコンソメ焼・ローストポークの入った 洋風弁当★
2010/05/28 第2日目のお弁当   2010/05/28 第2日目のお弁当
          2010/05/28 第2日目のお弁当

□三色俵ご飯 □チキンコンソメ焼 □ローストポーク □スモークサーモンマリネ風 □こんがり焼ハンバーグ □串カツ □牛肉のケチャップソース炒め □小松菜とベーコン炒め □春雨サラダ □南瓜素揚 □シャトーキャロット □ブロッコリー など
エネルギー 760kcal ・ たんぱく質 32.7g ・ 炭水化物 105.0g ・ 脂質 22.5g ・ 塩分 4.5g


★ 岡山名物「祭ずし」の入った 和風弁当★ 
2010/05/29 第3日目のお弁当   2010/05/29 第3日目のお弁当
          2010/05/29 第3日目のお弁当

□祭ずし ままかり酢漬 えび酢漬 岡山県産も貝 □ミニ俵ご飯3種 □鮭白醤油焼き □筑前煮 □ゆば風こんにゃく □牛肉とごぼうしぐれ煮 □ひじき煮 □茄子の和風味 □玉子焼 □切干大根煮付 □高野豆腐含め煮 □こんにゃく煮 □□オレンジ など
エネルギー 583kcal ・ たんぱく質 24.6g ・ 炭水化物 96.1g ・ 脂質 9.9g ・ 塩分 5.6g


3日分のPFC比を算出してみます。
過去の透析レストランでは、2009/02/24 第43回糖尿病学の進歩で松本へ行った時、2009/06/02 第52回日本糖尿病学会で大阪へ行った時にPFCの比較をしています。
他にも、ペ・ヨンジュンプロデュースの高矢禮(ゴシレ)弁当、2008/06/20 2008/12/25の記事でPFC比の説明をしていますから、お時間のある時に覗いてみてください。

少々転載(2008/06/25)↓
「ちょっと専門的になりますが、理想的な蛋白質と脂質と糖質の割合というのがあります。(P:F:C比)
ゴシレ弁当は、27:31:42
理想は、蛋白質は、15%以下にしたいし、脂質は25%以下が推奨されています
つまり、ゴシレ弁当は蛋白質は約2倍。脂質多めということです」

第53回日本糖尿病学会のランチョンお弁当PFC算出結果
第1日目  14:12:74
第2日目  17:27:56
第3日目  17:16:67

Pは、たんぱく質、プロテインのP
Fは、脂質、ファットのF
Cは、糖質、カーボのC
これらのエネルギー比率が、PFC比です。

第1日目は、随分脂質を抑えてある分糖質が多いですね。日本食の特徴でしょうね。
第2日目は、たんぱく質が32.7gもあります。=高リン食です。洋食は比較的エネルギーが高めです。
第3日目は、583kcal と少なく、PFC比は良いのですが、塩分が5.6gもあります。透析を受けている方は1日塩分6g未満が推奨されていますから、このお弁当だけでほぼ1日分です。

今回の、3日間のお弁当は総じて多い塩分です。
岡山名物の魚介類をふんだんに使っているから、傷まないように塩をきかせているのだと思います。

年間に購入する食塩の購入量を地域別に比較した総務省の家計調査(2008年)によると、日常生活では、岡山の塩分摂取は少ないようです。
食塩の年間購入量を4000グラム以上、全国平均2692グラム以上、2500グラム以上、2000グラム以上、2000グラム未満の5ランク比較では、岡山は少ない方から2番目です。
ちなみに、年間購入量が多い順は、1位:青森県 2位:山形県 3位:秋田県 4位:長野県 5位:岩手県。
少ない順は、1位:奈良県 2位:兵庫県 3位:三重県 4位:沖縄県 5位:大阪府です。

今回は、PFCの算出計算式や、カーボについても書こうと思っていたのですが、話がどんどん塩分の方にシフトしてしまいました。

私が勤務している病院では、最近、溢水で入院する透析患者さんが目立ちます。今年の不順な天候を反映しているのでしょうか。塩分=水分→溢水です。
みなさま、塩辛いものは極力控えましょうね。


糖尿病の予防・治療を啓発するブルーサークルが、岡山駅前のターミナルスクエアビルで、ライトアップされていました。この色を表現するのは、さぞ大変だったことでしょう。大感激で歓声をあげてしまいました。

                  ブルーサークル
               ビルの一面いっぱいに輝くブルーサークル

スポンサーサイト
  1. 2010/05/30(日) 23:49:30|
  2. 学会・研修会
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

第53回日本糖尿病学会@岡山へ行ってきます

伊豆高原のピザ

4日に1回ペースで書いてきた「透析レストラン・・・スタッフ日記」ですが、5月に入ってから更新が滞っていて心苦しく思っています。

書きたい気持ちは山々なのですが、〆切仕事が重なっていて身動きできない状態です。
そういえば、私の尊敬するある先生がおっしゃっていました。
「忙しいことを経験するのは大切だよ。忙しい仕事をこなしてこそ、そこから先へ進めるんだよ。」
私は、まだまだ修行を積まなくちゃですね。

睡眠不足が続く日々ですが、新発売の「ブイ・クレス トラベル」(←タブレット)を食べているから、多分体調を崩さずに乗り切れると思っています。

ブイ・クレスはとても評価が高く、私は透析患者さんに継続飲用をお勧めしている商品です。
1本125mlがタブレットになったのならば、透析患者さんにとってかなりの朗報です。
まだ成分検証をしていないので記事にしていませんが、いずれアップ予定です。かなり魅力的な栄養成分です。
パイナップル味で、ミネラルの味が濃厚ですけれども、「これが元気のもと!」と思って私は毎日おいしく食べています。

では、27日からの第53回日本糖尿病学会@岡山へ行ってきます。
今回は、「革新する糖尿病学―予防と治療へのあくなき挑戦」(Innovations in Diabetology : Pursuing Optimal Prevention and Cure)が学会テーマです。
インクレチン関係、糖尿病の新診断基準、カーボカウント、CGMS・・・聴きたい演題はたくさんです。

勉強した結果は、後日ご報告しますね


  1. 2010/05/26(水) 00:55:07|
  2. 学会・研修会
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

平成22年度日本病態栄養学会教育セミナーへ行って来ました ~腎疾患について~

日本都市センター

2010/05/16 日本都市センターで開催された日本病態栄養学会教育セミナーに参加しました。
日本都市センターは、2月のフットケア学会以来3ヶ月ぶりです。
空は真っ青な五月晴れで、ビルの周りの木々が風にそよぎ、私は大きく空気を吸い込んでから会場入りしました。

昨年も同じ教育セミナーのことで記事を書きましたが、「病態学会教育セミナーのお弁当と3・1・2弁当箱法  2009/05/16」今年は腎臓のことを書きたいと思います。

踊り場のオブジェ
踊り場のオブジェ

透析導入を減らそうと最近は合言葉のように聞きます。
透析導入を減らすためには、まず早期発見が大切ですし、厳格な血圧管理と、糖尿病腎症の場合は厳格な血糖管理が大切です。これらの管理により寛解も可能になりました。

この流れに沿って病態栄養学会からは、厚生労働省へ「糖尿病腎症栄養食事指導料新設に関する要望」を出しています。
今後、5年間で新たに透析導入となる患者さんの医療費は1兆1千億円にのぼりますが、早期に適切な食事療法を実施すると、この費用は半減することが大規模研究で証明されています。年間1千億円の医療費が減少すると推算されています。
そこで、糖尿病腎症栄養食事指導料新設を!という訳です。


セミナーのお弁当
昨年と同じお弁当でした
昨年のお弁当の方がパキッと撮れていましたね



わが国の慢性透析療法の現況 2008年12月31日では、新規解析結果として、2007年1年間に新たに透析導入された患者さん36173人の中で電子媒体を用いて調査された方、2008年末情報に矛盾が無かった方などの条件を満たした29716人について生命予後を解析しています。
今回の調査は、国際比較にも適用させるカールソンスコア(Charlson comorbidity index)という併存病態調査も加えてあります。
予後追跡期間は、患者さんの透析導入から2008年12月31日までです


まず、解析対象患者さんの背景です。(これは全て導入時の平均値)

年齢(歳)               66.8
体重(kg)               57.8
血清尿素窒素濃度(BUN;mg/dl)  87.0
BUN/クレアチニン比       11.9
血清クレアチニン濃度(mg/dl)  8.11
推定糸球体濾過量(GFR,ml/分)  5.64
血清アルブミン濃度(g/dl)     3.24
血清CRP濃度(mg/dl)      2.26
ヘモグロビン濃度(g/dl)      8.44
血清カルシウム濃度(mg/dl)   7.85
血清カルシウム濃度(補正値, mg/dl)8.63
血清リン濃度(mg/dl) 5.79
カルシウム・リン積(mg2乗/dl2乗)49.4
血漿重炭酸濃度(mEq/L) 18.4
収縮期血圧(mmHg) 153
拡張期血圧(mmHg) 78
カールソンスコア(点) 6.51 
厚生労働省導入基準による点数(点)67.7

これらの数値だけで充分腎臓病の実態が伝わってくる統計だと思います。

以上18項目の中から、食事療法ととても関連の高いBUN/クレアチニン比について「わが国の慢性透析療法の現況 2008年12月31日」の説明を抜粋し、「病態栄養専門師のための病態栄養ガイドブック 改訂第2版認定」から解説を加えたいと思います。

●BUN/クレアチニン比
12以上の高いBUN/クレアチニン比において、その比が高ければ高いほど、リスクは増大します。
これは、BUN/クレアチニン比が増大するような病態(脱水、心不全、異化亢進、あるいは消化管出血など)のリスクをしめしているものと考えられます。
一方、6未満の低いBUN/クレアチニン比にも有意に高いリスクを認めています。

【解説】
BUNをクレアチニンで割ったものをBUN/クレアチニン比といいます。基準は10です。

BUN/クレアチニン比を変化させる因子は
1. 上昇させる因子
① たんぱく質過剰摂取
② エネルギー摂取不足
③ 消化管出血
④ 外傷。手術。悪性腫瘍・重症感染症・アシドーシス
⑤ ステロイド剤
⑥ 尿路閉鎖
⑦ 脱水
2. 低下させる因子
① 低たんぱく質食
② 肝不全
③ 妊娠

慢性腎不全の病態の判断や食事療法のコンプライアンス(遵守度)を知ることができる重要な指標です。
例えば、BUNが36 mg/dlで、クレアチニンが2.0 mg/dlの慢性腎不全の方の場合、36÷2.0=18となります。基準の10より随分高いですね。このような時に、たんぱく質の過剰摂取やエネルギー不足が考えられるため、日頃の食事を振り返って軌道修正をしていくわけです。


  1. 2010/05/18(火) 01:01:18|
  2. 学会・研修会
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。