透析レストラン・・・スタッフ日記

透析食配信サイト「透析レストラン」 そのスタッフが綴る「食」に纏わる日記帳です。

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透析患者さんの就労実態

透析患者さんの就労実態①

6月16日透析レストラン 「続々 もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘 ~再就職おめでとう~」
では、イチさんが再就職したことを書き、最後に、全国腎臓病協議会が2011年4月に雇用者向けの透析患者就労ガイドブックを発行したことをご紹介しましたが、透析患者さんの就労実態に関して書き出すと長くなるので、タイトルを改めて、新たに書くことにしました。

「雇用主の方に  透析患者が働くために知ってほしいこと」⇒コチラ

以下は、ガイドブックより抜粋です。

【「あなたは、透析をしなければならなくなったので、別の部署に移ってもらいます。」
「透析をされている方の就職は難しいですね。」
腎臓病が進行し末期腎不全に至り、人工透析治療を開始した患者にとって、このこと自体の身体的・精神的衝撃は大きく、その後の生活にとっても負担が伴うことは否定できません。しかし、患者各々がこの事実を受け入れ、透析治療を前提として、その後の生活設計をしようとしたときに、冒頭で紹介した言葉を聞いたなら、それによってさらに衝撃を受け、社会復帰・社会参加のための大きな「壁」を実感せざるを得ないでしょう。
現在では、腎機能障害も内部障害者の認定対象となり、国内の透析医療・医療技術も医療関係者及び関係企業等々の臨床と研究・開発努力によって飛躍的な発展を遂げました。

臨床化された当初、透析治療の目標は、「末期腎不全による尿毒症の症状を緩和し、患者の死亡を回避すること」でしたが、現在では「透析患者が一般人と同様の生活の質を保ち、それぞれが社会での役割が果たせる様にすること」へと変遷してきています。
その意味では、患者の就労は一側面として重要な位置づけを有していると言えます。
その意味では、患者の就労は一側面として重要な位置づけを有していると言えます。
現在、患者全体における就労世代の割合は減少してきていますが、治療生活を継続する「糧」としての就労は欠かせないものであり、同時に患者個々の生活の質の向上と、何よりその「生命の質」を高める大きな意味を持っていると言えます。とはいえ、透析患者の就労に冒頭に記したような現実が存在していることは否定できません。それでも、透析治療によって「生命を繋いだ」患者が、社会に参加しその一員として役割を果たすことの意味は非常に大きく、本編で述べる透析医療と患者実態についての理解と少しの配慮で、その実現への条件整備は大きく前進するものと確信しています。】

【社団法人全国腎臓病協議会(全腎協)が2006年に全国の血液透析患者を対象に行った調査結果によると、「収入のある仕事をしている」と回答した人の割合は、男性で41.0%、女性で17.3%でした。就労状態が「家事専業・家事手伝い」または「無職」である5,224 人に対し、収入を伴う仕事をしていない主な理由をたずねたところ、「仕事に就きたいと思うが仕事に就けないでいる」と回答した人の割合は、男性で47.3%、女性で35.3%でした。】

透析患者さんの就労実態②

■「雇用主の方に  透析患者が働くために知ってほしいこと」は、2006年の実態調査報告ですが、手元に2011年の報告があるので、2006年と比較してみたいと思います。

「収入のある仕事をしている」と回答した人の割合は、男性で36.0%、女性で16.8%と、減少しています。

「無職」の割合が増加しています。2006年は男性48.7%、女性28.3%に対して、2011年は男性52.4%、女性28.7%です。

職業階層ですが、有職者2138人の職業階層で比較的多くを占めていたのは、男性では「公務員以外の正規の勤め人」と「商工・サービス業の自営または家族従業員」で、女性では「パート・アルバイト」と「商工・サービス業の自営または家族従業員」です。
女性では、「パート・アルバイト」の割合が増加傾向でした。2006年が34.9%に対して2011年は47.0%と、10ポイント以上も増加です。

「仕事につきたいと思うが仕事につけないでいる」と回答した人の割合は、男性で39.4%、女性で32.3%でした。この割合は男性で減少傾向です。
「仕事につきたいと思うが仕事につけないでいる」と回答した最大の理由は、「体調が悪い」という回答は男性で31.8%、女性で31.1%、「高齢だから」が男性で28.7%、女性で25.7%、「職を探しているが自分に適した職場がない」が男性で14.2%、女性で11.2%でした。


■私が勤務している病院では、夜間透析をしていますが、これ以上の受け入れは無理で、満床状態です。夜間透析をしている施設が減っているため、ずいぶん遠くから透析に通っている患者さんもいます。
私は、イチさんが、いざ透析導入した時に夜間透析ができるかどうかが心配になって、透析室スタッフに状況を聞いてみたところ、かなり難しいとの返事が返ってきました。
実際は働いていなくて就職活動をしている患者さんか、時間の融通がきく自営業の患者さんに昼の部に移ってもらうしか方法はないとのことでした。

■夜間透析が減ってきているのは、透析患者さんの高齢化のために就労者が減っているのが大きな原因でもあります。
仕事帰りに都心で透析を受けていた患者さんが、定年退職になって地元で透析をすることになったというケースが多くなり、都心の施設が閉鎖したという話しを聞きます。
また、夜間透析は人件費がかさむのに、保険点数は下がる一方なので大変だということも聞きます。

若い透析患者さんや、働き盛りの患者さんのためには、門戸を開いていて欲しいなあと思うのですが、難しいのでしょうか?

■いよいよ、今週末は第58回日本透析医学会@福岡です。
今回は、“ターミナル期、認知症、糖尿病透析患者の管理、移植”などについて勉強してきたいと思います。


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  1. 2013/06/17(月) 22:20:09|
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続々 もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘 ~再就職おめでとう~

2013/04/22 透析レストラン もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘
2013/05/01 透析レストラン 続もうすぐ透析導入のイチさんの奮闘

この続きです。

青りんご


6月の栄養相談に現れたイチさんに私は声をかけました。「おはようございます、イチさん。体調はいかがですか?」「変わりないですよ。」
イチさんはこう答えてくれましたが、いつもより明るい顔をしています。
そして、就職が決まったことを話してくれました。
「良かったですねえ、本当に良かった。どういうところに就職が決まったのですか?」

こうしてこの日は、新しい就職先の就労条件と、食生活の変化をお聞きしました。
以前トラックドライバーをしていたころは、1日12時間働いていてお休みも少なかったのですが、新しい就職先は、1日7時間勤務。常勤ではなく契約社員だそうですが、今までより身体が楽なのでこのまま働けたらいいなあと言っていました。
食事は、社員食堂を利用していて、たんぱく質と塩分を調整して食べているそうです。

データは、尿素窒素50.6mg/dl、クレアチニン5.20mg/dl、血圧120/74、HbA1c(NGSP)4.9%。
持効型インスリンはOFFになりました。

腎臓が悪くなってきた糖尿病患者さんの場合にはよくあることですが、インスリンの作用が遷延して低血糖を起こすことが多くなるためにインスリンは減ってきます。

ピンクの壁紙

とにかく就職が決まって本当に良かったです。
↓ 参考までに

全国腎臓病協議会が2011年4月に雇用者向けの透析患者就労ガイドブックを発行しました
「雇用主の方に  透析患者が働くために知ってほしいこと」  ⇒コチラ



この続きは、6月17日に、「透析患者さんの就労実態」と題して書きました。

  1. 2013/06/16(日) 22:55:02|
  2. 透析関連情報
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もうすぐ第58回日本透析医学会@福岡が開催されます~全人力! 科学力! 透析力! for the people!~

①第56回日本透析学会抄録32
第58回日本透析医学会抄録

平成25年6月21日(金)~23日(日)、第58回日本透析医学会が福岡で開催されます。
今回のテーマは、「全人力! 科学力! 透析力! for the people!」
学会長は、日本赤十字社 福岡赤十字病院の平方 秀樹先生で、会場は、福岡国際会議場、福岡サンパレス、マリンメッセ福岡、福岡国際センターの4か所になります。
例によって抄録集の「ご挨拶」より一部抜粋させていただきますと・・・・・

【末期腎不全患者の延命と更生を目的とした慢性透析療法が定着して約40年、この間、腎不全の病態解明も進み、多くの医療技術が導入されてきました。それは、技術面のみならず、活性型ビタミンDやrHuEPOなど画期的な薬剤などで代表されます。

そして今、透析医療は、単なる延命だけでなく患者のQOLの向上を期す医療を目指し、この分野から得られた知見は他の分野にも影響しています。一方、慢性透析療法に携わる施設間の交流も進化し、具体的なネットワークの構築も機能的になってきました。そのことは特に、未曾有の被害をもたらした東日本大震災でも発揮され、献身的に貢献された方々を中心に進められた医療支援活動は我々の財産として、今後も培ってゆかねばならないと思います。

今、このような時代に、透析医療に求められるものは、その原点を顧みることではないか。本会では「患者さんを、身体・心理・社会的立場などあらゆる角度から診て、真心を尽くした医療「(全人力)!」、「透析を科学する力(科学力)!」「総力を結集した透析療法(透析力)!」を皆様と一緒に考えていきたいと思います。
目の前の事象を当たり前と放置するのではなく、常に疑い、興味を持ち続けることが必要です。是非とも、皆様にご参集いただき、実りの多い大会にしたいと思います。事務局ともども鋭意努力する次第です。みなさん、共にがんばりしょう! For the people! 】

私は、昨年北海道で開催された第57回日本透析医学会は留守番だったし、先月熊本で開催された第56回日本糖尿病学会も留守番でした。
今回の透析学会は参加します!!
学会場で、透析レストランスタッフに会えるのがとても楽しみです^^


2012年7月にDMサミットに参加のため福岡へ行きました。以下の過去記事に福岡の画像が載せてあります。
また、2011年12月31日現在の慢性透析患者数について触れていますから、ご覧になってください。
【わが国で2011年末に慢性透析療法を実施している患者数は304592人で初めて30万人を超えました。数としては前年度より6340人の増加です。】

☆透析レストラン 2012/07/06 第57回日本透析医学会@北海道が開催されました~わが国の慢性透析療法の現況 2011年12月31日現在 慢性透析患者数~
☆透析レストラン 2012/07/16  DM サミット2012@福岡 ~洋風バイキング透析バージョン+食事の基本~
☆透析レストラン 2012/07/19 DMサミット2012@福岡 ~ホテルの和風モーニング~


過去記事以外にも福岡で撮った画像がありますから、アップしますね。福岡は美味しいものがたくさんですね^^

②梅ケ枝餅完成前33 ③梅ケ枝餅作成中28 ④梅ケ枝餅33
梅ケ枝餅

⑤はかたもん28 ⑥博多通りもん34 ⑦おにぎりサンド28
博多銘菓「はかたもん」「博多通りもん」と、太宰府天満宮でみつけたおにぎりサンド
おにぎりサンドはお土産に買って帰りました。具沢山でボリューム満点!美味しかったですよ。

⑧太宰府天満宮の紫陽花21 ⑨木彫りの鷽30 ⑩DMサミットのランチョン33
太宰府天満宮の紫陽花&木彫りの鷽&DMサミットのランチョンのお弁当


  1. 2013/06/09(日) 00:36:36|
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