透析レストラン・・・スタッフ日記

透析食配信サイト「透析レストラン」 そのスタッフが綴る「食」に纏わる日記帳です。

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高齢化時代に突入~透析通院送迎の実態~

菜の花白子豆腐
菜の花白子豆腐

高齢者の透析患者さんが増加していることは、透析レストランでも何回か書いていますが、社団法人 全国腎臓病協会が発行する「ぜんじんきょう(N0.250)」に、通院送迎の実態調査について特集してありましたので、今回はそれをもとにまとめてみたいと思います。

画像は、先週甲州旅行に行ったときのものです。
毎日の忙しない日常を離れ、「平日の休日」を存分に味わってきました。
そして、名物の甲州料理を堪能し、ゆっくり温泉に入ってきました。旅館でいただいた献立のテーマは「ひな祭り」だそうです。水菜、菜の花、筍、蛤、蕗、たらの芽など旬の食材満載でした。

岩魚塩焼 春の天ぷら 桜おざら
岩魚塩焼&春の天ぷら(海老湯葉岩石揚・エシャレット・たらの芽・葛きり)&桜おざら


桜海老ご飯 とち餅 三色団子 いちご
桜海老ご飯&とち餅&三色団子 いちご


もつ煮 鮑の煮貝 ほうとう
もつ煮&鮑の煮貝&ほうとう


最近、透析室前のラウンジの車椅子がぐ~~んと増えました。
「病院で新しい車椅子を買ったのかしら?そんな話題は出ていないけどなあ・・・」と思い確認をしたら、最近の転入患者さんのほとんどは車椅子なのでラウンジの車椅子が増えたのだと分かりました。


2010年、全腎協は病院患者会が組織されている46都道府県(石川県を除く)の透析施設を対象に、「血液透析患者の通院送迎実施状況に関する調査」を行ったそうです。その目的は、「今後の要介護透析患者の生活を支える通院保障のあり方」を検討するための資料とするためだそうです。配布数は2460、有効回収数は1688、有効回収率は68.62%だそうです。

《調査結果》
問1.送迎サービスを実施していますか?
「実施している」58%、「実施していない」42%

問2.送迎サービスを実施している施設で、送迎サービスの利用料の有無は?
「有料」10%、「無料」90%

問3.送迎サービスを開始した理由・目的は難ですか?(複数回答可)
a 患者の確保  b 通院困難者の支援  c その他
「通院困難者の支援」が92%、「患者の確保」が25%
「その他」の具体的内容は、「施設の立地条件(交通アクセスの悪さ)」「患者からの要望」「家族の負担軽減」「患者の経済負担軽減」

問4.送迎サービスは全ての患者が利用できますか?
「はい(誰でも利用できる)」47%、「いいえ(利用を制限・限定している)」53%

問5.送迎サービスを利用できるのはどのような患者ですか?(複数回答可)
a 自力で乗降ができる者  b 付添い介助があれば乗降ができる者 c 車椅子ごと乗降ができる者  d その他
839施設中「自力で乗降ができる者」452施設、「付添い介助があれば乗降ができる者」310施設、「車椅子ごと乗降ができる者」171施設

問6.利用回数に制限はありますか?
「ない」90%、「ある」10%

問7.透析施設からの送迎はおおむねどの範囲まで(どこまで)、どのような方法で行っていますか。(複数回答可)
<範囲>
a 自宅玄関まで  b自宅近くの道路まで   c最寄りのターミナル駅まで   d介護施設や他の医療機関などまで  e その他
<方法>
f 患者ひとりずつ送迎  g 複数人同時送迎
<範囲>  a 自宅玄関まで68%  b自宅近くの道路まで38%  c最寄りのターミナル駅まで11%  d介護施設や他の医療機関などまで31%
<方法>範囲によって回答に違いが見られましたが、状況に合わせた柔軟な対応をしている施設が多いことがわかりました。

問8.どのような車両を使用していますか。(複数回答可)
aマイクロバス  bワゴン車・ミニバン  c普通自動車  d福祉車両  eその他
bワゴン車・ミニバン574施設  c普通自動車310施設  d福祉車両304施設

問9.送迎サービスにかかる経費についての考えをお聞かせ下さい。(複数回答可)
a全体の経費の中で吸収可能な範囲  b経費を捻出するのが年々厳しくなっている  c即座に送迎サービスを中止したいほど限界に達している  dその他
a全体の経費の中で吸収可能な範囲49%、b経費を捻出するのが年々厳しくなっている41%、c即座に送迎サービスを中止したいほど限界に達している3%

問9.送迎サービスにかかる経費についての考えをお聞かせ下さい。(複数回答可)
a全体の経費の中で吸収可能な範囲  b経費を捻出するのが年々厳しくなっている  c即座に送迎サービスを中止したいほど限界に達している  dその他
a全体の経費の中で吸収可能な範囲49%、b経費を捻出するのが年々厳しくなっている41%、c即座に送迎サービスを中止したいほど限界に達している3%

問10.送迎サービスの今後の予定
a拡大  b現状維持  c縮小  d中止  eその他
a拡大16%、b現状維持72%、c縮小及びd中止7%

≪全腎協のまとめ≫
今回の調査結果から、「透析施設が行うつういん送迎は、曲がり角に来ている」と考えられる。
自力での通院が無理で何らかの送迎サービスを受ける必要のある患者も、「自助努力」と「意識変革」が求められている。患者の経済的負担も必要とされつつあり、「送迎はしてもらうのが当たり前」という意識からの脱却がまずは必要とされる。


このアンケートによって高齢化時代の厳しい現実が突きつけられていますね。
全腎協の方々の活動には頭が下がります。


透析レストランでも、昨年送迎車について少し書いています。
2011/12/05 急速に進んでいる透析患者さんの高齢化をかんがえる2011
 
【車椅子の患者さんが増え、車椅子対応の送迎車はフル回転です。
送迎車が到着する頃に透析室のスタッフは患者さんが送迎車から降りる介助をするために病院の入り口で待ち、透析室までお連れします。
自分で止血ができない、動かずにじっとして透析を受けることができないなど、医療者の手を借りなければならない高齢の患者さんも増えています。
一人でいることが不安で電話してくる患者さんや、自分の透析日が分からなくなって、夜中に何度も電話してくる患者さんもいらっしゃいます。
転んで骨折をする患者さん、それも自転車に乗っていて転んでしまったという話も聞きました。「もう自転車に乗らないでくださいね。」こう言われてもまた乗って転んでしまいます。歩くより自転車の方が楽だし、送迎車には何人も乗るので気を使うし時間がかかる。これが自転車を手放さない理由のようです。】


今日、昼間働いていて夜間透析に通っている57歳のシモさん(女性)とお話ししました。最近ちょっとリンが高めです。シモさんは、透析歴は15年でずっと全腎協の役員さんです。乳癌を克服した経歴もあります。
「全腎協の役員をしていると、仕事と透析の他に会員さんから集金をしたり、新年会や忘年会や旅行の企画をしたり大変だなあって思うこともあるけど、代わりにやってくれる人がいないから続けているの。」「癌の闘病をしていた時と比べて最近はすごく元気になったの。週末はツアーで1泊旅行によくいくのよ。旅館ではつい食べ過ぎちゃうわね。全部食べちゃう。だからリンが高いんだわ。」「そういえば、全腎協の役員と打ち合わせをしながらよく会食をするんだけれど、○○さんは、全部食べることはなく必ず何か残しているわ。あの人は管理がいいからね。」

私は、先週行った甲州旅行のことを思い出しながら、「お刺身1切れ、お魚1口、お肉1口と、ほんの少しだけでも残したらどうかしら?」とアドバイスしました。
「そうね、それならできそうだわ。」

シモさん、これからも、仕事して、透析して、旅行して、全腎協のお仕事もよろしくお願いしますね。


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  1. 2012/03/20(火) 02:08:58|
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